✍︎54 古着について vol.5-古着を想う-

こんばんは

HREdayamです。

 

 

先週末はタイプの違うイベントへ出店してきました。

 

同じ季節でありながら、それぞれで出展者様もそこに来場される方々も、お客様も異なるという体験。それぞれの楽しさがあります。

 

そして、出店させて頂いた『古着に特化した(古着屋さんだけが出店する)イベント』は、皆様が"古着"を目指して来場されるので、数ある店舗の中から、お客様自身が好きな(欲しい)アイテムを探すという感じで、前提として古着好きの方々が集まる。

 

しかし、その他のイベントの場合は、

 

"HREdayam"という、急に古着と古着アレンジしたものを販売しているお店が、心の準備もなく、ご飯屋さんなどの並びに突如現れる訳です。そして佇む派手めの人間。

 

 

 

 写真①佇む派手めの人間

 

 

そりゃびっくりしますよね。そのうち腰を抜かす人がいても不思議じゃない。それは申し訳ないので、先にこちらが腰を抜かして待っていようかとも思うくらい。先回り腰抜かし。

 

 

 

「あら、洋服屋さん!」

から、

「あら、古着屋さん?」

っていう感じが多いです(驚かせてごめんなさい)。

 

 

 

ここで重要なポイント、

お客様にとっては、"洋服""古着"境界線というひとつの分岐があります。

 

洋服がお好きでも、中には"古着"が苦手な方がいらっしゃいます(当然です)。

食事は好きでも、油揚げが苦手な方がいるように。

 

 

苦手という方の殆どの理由は、好きな人からするとの魅力の部分の一つであるのですが、

 

 

 

誰かの手に一度渡っていること(Usedであること

 

 

人によっては

"そんなのは関係ない"という方と、"そこが気になる"という方。

どちらの方もいらっしゃって、どちらの方も雨の日には傘を差しますし、

喉が渇いたら水を飲みます。

 

 

そして、ここから伝えるニュアンスが大変難しいんですが、

 

 

"自分以外の誰かが所持していたもの"が好きでない方は、

希少性があっても、価格が安くても、状態が良くても古着は着ない。

 

 

反対に、"誰かが所持していた"としても大丈夫な方の中で、

"Used"である以上、"価格"が高くなければ着る。

"Used"であるのに、"状態"が悪くなければ着る。

そのどちらか、或いはその両方。

 

そして古着が好きな、着ていたことは関係なく(むしろそこが良いという方も)、それ相応の価格で、それに見合った状態も考慮されていて、希少価値もあれば尚良い。

(希少価値や状態を最優先にされたり様々ですが、僕は、どうしても柄です)

 

 

 

 つまり、

 

「古着(中古品)だから、安くて当然」

「希少価値があるから、値段が付いて当然」

  

"安い"に重きを置くのも勿論悪くないですが、

 "価値"の部分を知ることが出来る古着屋の魅力があります。

 

その一つは、その知識の伝達、共有。

各お店のオーナさんが大好きなものを置いてるから("古着屋"ってくくりが、余りにも曖昧なほど、お店のイメージやカラーってとんでもなく変わります)、

 

 「このタグやディテールだと、○○年代かな」ってお話から始まって、

 

そこから、

 

 

「ここだけ生地が劣化しているから、こういう時に着ていたんだろう」とか。

そうやって、洋服が辿った歴史を紐解いてみる(或いは、紐解こうとしてみる)のは、とても面白い。(連想ゲームみたい)

他にも、縮み方や歪み方が美しいとか、ボロボロから着始めるから、より大切に着たりとか。

 

 中古車やアンティークカーと同じように、前オーナーなどのクセが微かに残っている感じ。

 

 

今ほど洋服が大量生産されていない時代、でも決してたくさん生産されていたわけではなく、現代と同じように売れなかったら廃棄されてしまっていた洋服。

 

その1着だけが辿ってきた歴史の物語があります。

 

日焼けしたり汚れたり、破れたりして、一枚ずつ異なる道筋と経年変化を経て、ココまで運ばれてきて、無事に残存している。

 

 

つまり、

"誰かの手に渡っていたからこそ、無事現在に辿り着いたもの"

でもあります。

 

それをまた次の世代の誰かが着るとか、ボロボロになったら直して自分で最後まで着尽くしてみるとか、着れない状態になったら飾っておくのも良いと思います。

 

古着への敬意と魅力を踏まえて、身に纏えることに心震えながら、腰を抜かしながら、これからも、一枚でも多く出会いたいと思っております。

  

こんな洋服の楽しみ方はいかがでしょう。

それではまた来週。

  

(過去の古着のお話 ☞ vol.1 vol.2 vol.3 vol.4

 

HREdayam

 

注※写真②とかは ないです。

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2件のコメント

ぷーちゃん
こんにちは。コメントありがとうございます。
それは確かに気になりますね。考えたこともありませんでした。ステキな着眼点、恐れ入ります。

ぷーちゃんが、その不安を抱いた瞬間が夕方だとするならば、その時間からの小雨にやられました。
雨も含めていつもありがとうございます。

HREdayam/オオハラ

オオハラさんお疲れ様です。
古着の事はよく分かりませんが
自分は全く抵抗はないです!それより古着販売のルーツが知りたいですね。誰が最初に始めたのか。また機会があれば教えてください!
今日はかなりの曇りでちょっぴり不安な1日です↓↓↓

ぷーちゃん

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